群棲する動物にはグループを維持するための統制が必要となり、ボスを頂点とした縦型の順位制度ができます。遊び(遊戯行動)のなかでも相手の強弱によって自己の順位を知り、もともと支配欲(支配性)があるところから、たえず相手が弱い対応を見せると優位に立とう(優位性)とします。 特に生後1歳(早い犬では7,8ケ月頃)から3歳ぐらいまでは強い支配意欲を示すので、愛情過多から犬のいいなりに欲望を満たしてやるような甘やかした対応をしていると、犬は自らをボスと考えるようになります。 そして飼い主や家族を従属者と見なし、飼い主にとびついたり、ジャレて手足を噛んだり、マウントしたり、やりたい放題の行動を見せます。 こうした優位性誇示行動を許しておけば、いずれは人を支配するようになり、服従しない飼い主には威嚇・攻撃する犬もでてきます。